なにをすればいいかの業務内容が書いてなくて、やたら「あれやこれらができる人」って派遣求人が来た。
ネットワーク系のスキルが書いてあって「トラブル対応業務」とだけ。
ブラックボックスとなった、プロセス間の関係を調べるのに顧客業務知識はいらないのだろう。
顧客業務のワークフローを知らなくても、コマンドがたたければいいんだろう。
入金処理の前に、支払い完了処理を走らせていいんだろう。
シンタックスがあっていればOKで、セマンティクスなんて必要としないんだろう。
以前、一週間で首になった派遣先は、社内システム構築は「VBVBVB」としか言わなかった。
プロパーの人の席にはVBの本がいっぱい山積みにされていた。
初日のミーティングでプログラミング経験の無いオペレーター上がりの20代後半の転職してきたばかり
という若造が、私の目の前に「はじめてのVB」という本を投げ出して、「これを嫁!」。
私:「それで、何をプログラミングするんですか?」
若:「・・・・これを嫁!!!」
ということで、納期が来月というのに、画面イメージしかない。
それらをどう組み合わせて作業を行うのか、作業をどう組み合わせて業務ワークフローとするのか
が全然情報としてない。
そのことを言ってみたのだが、翌日リーダーは新しいVBの本を買ってきた。
そこの業務を観察してみると、社内システムで月次程度のサイクルでデータが2〜3年送られてくるので、
そのデータを管理したいとのことだった。
その最初の月次締めが来月とのことだった。
ということで、データ登録はACCESSで、手書き業務で作成したWord文書を連動させるサンプルを作って、
業務上のやりとりの文書や作業用文書をpdf化してSharepointで保存するという青写真を描いた。
手作業で作業していたおばちゃんは「これなら(いままでの作業が)無駄にならない」って言ってくれた。
でも、VBでつくらないから首だった。
そこの社内システムにはACCESSでつくられたものが他にあったのにね。
(つまりそういうリソースの管理すらプロパー2人いるのにできていなかった。でもVBなんだ。)
やめて3日後、否定された私のサンプルプログラムに関して、派遣先から質問があった。
丁重にプログラムと同じフォルダにあるドキュメントを読んで下さいと返信した。
情報の伝達がスムーズになれば、たとえば補給がもっと効率よくなるだとか、
休戦だとか、外交だとか、政府同士の「手打ち」がもっとやりやすくなるだとか、
現場はそんなことを期待していたのに、
政府の人達は「今度はあの建物を狙ってくれ」だとか、
現場の人間に、すごく細かい部分にまで口を出すようになったのだという。
粒度について - レジデント初期研修資料
ちなみに派遣先は治験関係。
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