2008/09/03

感じ取る

昨日につづいて「俳句脳」より。

P33に 「説明しない」という美意識の文化である” とあるが、
本来は、個々の感性で感じ取る文化だったのではないだろうか?

そう思うに至った理由が、この本と同時に購入した「古事記の真実」での、

あかねさす紫野行き標野行き野守はみずや君が袖振る 額田王

紫草のにえる妹を憎くあらば人嬬ゆゑに吾恋ひめやも 大海人皇子

「古事記」の真実 長部日出男著 P44ー45 より

このことばの架け合い。

まるでJazzのインプロビゼイションのような、知性の粋をつくした情念と情念のからみ。
自分の想像もつかないリアクションを、受け手が全身全霊の感性を使って返してくる。

それが、いにしえから続く日本のコミュニケーションなのだろう。

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